足のトラブルは足底部から!アーチ崩れを確認する10個のポイント
年齢を重ねると、足の痛みや疲労感の増加、関節への負担などさまざまなトラブルが現れます。その原因の1つに「足底部のアーチ崩れ」が挙げられます。足底部のアーチは、足を使う上で大切な構造ですが、「足底部のアーチってなに?」「どうしてアーチ崩れを起こすんだろう?」と思われている方も多いでしょう。
そこで今回は、足底部のアーチについて解説します。アーチ崩れを確認するためのポイントもご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
足底部のアーチとは?
足底部のアーチとは、足の骨と筋肉、腱などがアーチ状に形成された構造のことです。足底部のアーチには、次の3つが挙げられます。
- 内側縦アーチ
親指の付け根からかかとを結ぶ箇所で、土踏まずも含まれます。 - 外側縦アーチ
小指の付け根からかかとを結ぶ、足の外側のアーチです。 - 横アーチ
親指と小指の付け根を結ぶアーチで、足の指を支える役割があります。
足底部がアーチ状であることで、石橋のように上からの重さを分散させてしっかりと支える働きがあります。また、歩行時や運動時のバネやクッションの役割があるので、体全体の負担を和らげられるのです。
アーチ崩れの原因とトラブル
足の骨の並びがずれ、アーチが低下して平らになることを「アーチ崩れ」と呼びます。アーチの形状には人それぞれ個人差がありますが、加齢とともに崩れやすくなります。具体的には、年齢を重ねることで足の靭帯が伸び、筋肉が衰えることで骨格がゆがみ、アーチが低下していくのです。
また、サイズや形状が合っていない靴を履いていると、足に負担がかかりアーチが崩れる恐れがあります。他にも、長時間の立ち仕事や運動などによる過度な負荷もアーチ崩れの原因の1つです。
アーチが崩れると、外反母趾や扁平足、開張足、巻き爪などさまざまな足のトラブルが引き起こされるとされています。また、アーチが崩れたまま歩いたり運動したりすると、膝や腰、関節などに衝撃が直接伝わり負担がかかってしまうのです。
アーチが崩れた状態が長く続くと、骨や関節が変形し、治療が困難になるとされています。そのため、アーチ崩れをしているかどうかの確認と足に合う靴を履くなどの対策が大切になります。
アーチ崩れを確認する10個のポイント
最後に、アーチ崩れの確認ポイントをご紹介します。足の衰えや変形が起きても、すぐに自覚症状がでにくいといわれています。
以下の項目をチェックして、足の健康状態を確認してみましょう。
- 足のトラブルで悩みがある家族や親戚がいる
- 片足で立つとふらつく
- ズボンの裾上げをすると左右の長さが合わない
- 眠っている間にふくらはぎがつる
- 靴のサイズが以前より大きくなった
- 靴底の削れ具合が左右で違う
- 怪我をしていないのに足や膝が痛くなる
- つま先や足の付け根、足の裏にタコ・ウオノメができる
- 大股でゆっくり歩けない
- フラットな靴よりヒールの方がらく
1つでも当てはまる項目がある場合は、アーチが崩れ始めている恐れがあります。上記でもお伝えしましたが、アーチが崩れた状態のまま過ごしていくと、さまざまな足のトラブルを引き起こします。そして、足は毎日体重を支えながら動いているので、動けば動くほど負担がかかり、アーチ崩れが加速していくのです。
なので、足のトラブルを回避するために、生活習慣の見直しをする必要があります。中でも、靴の選び方を見直すことはとても大切です。サイズや形が合っている靴なら、しっかりフィットして足の動作をサポートします。また、ソールが歩いたり走ったりしたときの衝撃を吸収するかどうかも非常に重要な要素です。
機能的な靴を選んで足のトラブルを予防しよう!
今回は、足底部のアーチについて解説しました。アーチ崩れが起きている状態を放置してしまうと、骨や関節が変形して回復が困難になり手術が必要になるケースがあります。
アーチ崩れの予防のために、まずは靴の選び方を見直してみましょう。靴は毎日履くものなので、生活への影響は大きくなります。足への負担を軽くするためにも、サイズや機能が合うものを選び、トラブルを予防しながら快適に過ごしてくださいね。